休日に始まったお産

陣痛が来たのは、たまたま休みの日でした。

陣痛 → 破水 → 入院 → 出産、その全てに立ち会うことができました。麻酔の処置など一時的に席を外す場面はありましたが、それ以外はずっと妻のそばにいられました。これは本当に良かったと思っています。


「無痛分娩」という言葉への誤解

妻の希望で、無痛分娩を選びました。

「無痛」という言葉のイメージから、てっきり痛みがほとんどないものだと思っていました。でも実際は違いました。

お産がある程度進まないと、麻酔を入れることができないのです。

入院してから麻酔が効くまでの間、妻は普通の陣痛と同じ痛みに耐え続けていました。


何もできない無力感

その時間が、正直一番つらかったです。妻にとっても、私にとっても。

痛みで苦しんでいる妻に、私にできることは背中をさすることだけ。それ以外、何もしてあげられませんでした。「頑張れ」という言葉も、なんだか軽く聞こえてしまいそうで、言えませんでした。

ただそこにいて、背中をさするだけ。

その無力感は、今でも忘れられません。


麻酔が効いてから

麻酔が入ると、妻の表情が少しずつほぐれていきました。

さっきまでの苦しそうな顔が嘘のように、落ち着いた様子に。一瞬うとうとするくらいリラックスできていて、その顔を見てようやく私も息ができた気がしました。


無痛分娩を選ぶ方へ

もし普通分娩か無痛分娩か選べる立場なら、私は迷わず無痛分娩を勧めると思います。

費用は病院によって異なりますが、約10万円ほどかかります。決して安くはありません。でも、妊婦の体への負担が確実に違うと、入院中も退院後も感じました。

出産は体力勝負だと思っています。もし無痛分娩でなかったら、麻酔が効くまでの痛みの時間でかなりの体力を消耗して、いざ赤ちゃんを産む瞬間に体力が持たなかったのではないか、と思うくらいです。

費用の面は確かにあります。でも妻の体のことを考えると、選べるなら無痛分娩は十分に価値があると感じています。

妻、本当によく頑張ったと思います。 +++